2011年4月19日火曜日

自販機とパチンコ

ここでぐだぐた感想を述べることでもないのだが、いろいろと意見を求められるので。

電力使用の節約とプロ野球の開催の問題だがあれもずいぶんとナンセンスな騒動だと思っていた。単純に電力が問題ならば別にプロ野球をナイトゲームで開催したって何の問題もないはずだからだ。

ただし、自分は(東日本地区での)プロ野球のナイトゲーム開催は反対である。理由は、もし何かあれば多数の帰宅難民が生じる可能性が大きいからだ。夜の9時くらいに大きな地震があって交通がマヒしたらどうなるのだろうか。そのくらいの想定は誰でも出来ることだろう。

それに第一、電力量の限界が懸念されているのは、たとえば夏場のエアコンが稼動するような真昼間である。そんな環境下で野球を見たり(試合をしたり)することが健全とはちっとも思えないのだけれども。

んー、まあだから、蓮舫という大臣(?)ははじめから言っていることがおかしかったということになるが。

選手会側の(機構に対する)要望である「開幕の延期」自体はものすごくまっとうだったと思う。なにしろ球場自体が被害を受けていたり(東京にも)周辺の道路がまだままならない状態の地区があるというのに開幕を強行しようとした巨人ら数チームのほうがどう考えても普通ではない。

蓮舫大臣(?)のプロ野球機構側に対する要望と選手会側の希望というものがまるで一致しているかのように思っている人も多いようだがそうではない。

まるで暴言のように聞える石原都知事の主張のほうが実は首尾一貫しているといえる。(あくまでも蓮舫に比べればだが)

石原都知事の主張である(電力使用を抑えるために)「自販機の撤廃」と「パチンコ店の営業自粛」というのもそれだけを捉えると実にナンセンスだが、夏場の昼間、東京23区の使用電力を抑えるのには効果が大きい。経済効果の面を考慮しても、マイナス分を相殺してもまだまだおつりがくる。あくまでも「東京23区にとっては」あるいは「東京都にとって」になるのだけれども。

自分はもう都民じゃないし、当の23区の住民がどう捉えるかはわからない。しかしこれは比較してみて確実に言えることだが、東京には無駄な自販機が多すぎる。半分にしたって誰も困らないだろう。横浜も中心部はそうだ。これは想像だが、大阪もそうだし名古屋もそうなのではないだろうか。

大体が4社5社の飲料メーカーの自販機が所狭しとばかりずらりと並べられているのを見て何も感じないという人がいたらその人は何か大切なものを忘れている。

自分も目黒本町や世田谷の経堂でビデオレンタル店の店長とかやっていたので、そういう自販機を設置する業者の方とお会いしているし商談も相当な回数こなしている。それ以外でもたとえば広告の仕事で、自販機の内部デザインのこともやったことがあるのでメーカーサイドから見た場合の自販機の位置づけというのもなんとなくだがわかっているつもりである。

メーカーからすると自社商品だけで完結している自販機を置きたがる最大の理由は、自販機がただ単にものを(人に代わって)売る販売機ではなくて、自販機そのものがメーカーの広告塔になっているからにほかならない。その目的があるからこそああやってなるたけ目立つところに自社単独の自販機を(他社と競うように)置きたがる。それがなければああいうところにある自販機の売り上げからの利益自体はどこもかも非常に薄く、ものによってはむしろ赤字なんじゃないのか。>メーカーももちろんどこもかもそんなことは承知の上だが競争心理で手が引きにくくなっている。

いつのことだったかははっきりと思い出せないが、自分が自分の担当する店舗から自販機の取り除きを主張をしたときに上を納得させたり渋る業者と折衝したりして相当に手間がかかったことがあった。そもそもその店舗はコンビニだったところをそのままビデオレンタル店に業種変えしたもので、そのときにあった自販機がそのまま(10年近くか)設置されていたものだった。

自分がビデオレンタル店の店長として店前の自販機を取っ払いたいと感じたのは、店前が自販機だらけでオモテを通る人たちにすればなんの店なんかよくわからない状態だったからだ。要するに、自販機を置いて日銭を稼ぐために店前の重要なスペースを提供するよりも、入荷する映画ビデオのポスターを貼るために使ったほうが本業にとってはるかに有用だと感じたので取っ払わせたのだ。

話題を元に戻す。まあ自販機の全廃はどう考えても暴論である。できるはずがない、しかし、東京の場合でいうと公道にはみ出すようにしてずらりと設置されている自販機類は道そのものの本来の機能を半減させている。場合によっては非常に危険な存在だということを今回の大地震で初めてわかったという人も多いのではないだろうか。

「石原暴言」というものも、この人の「現在の日本人の生活様式(特に東京)は無駄なものばかりであふれかえっているのでせめて昭和40年代(1960年代だったか)ぐらいに引き戻す必要がある」という常々からの主張から来るものだろう。まあそれが正しいこととは自分はちっとも思わないし「無理でしょう」と感じるだけだが。

しかし、蓮舫みたいな付け焼刃というか、ただの上っ面だけの発言とは比べ物にならない。それも事実。というか東京の有権民よ。都知事を石原に選んで参院議員の比例区のトップが蓮舫ってなんかおかしいこととは感じないのか。外から見てても、このふたり絶対に並びたたない存在なんだが。

2

自販機のことについて書いたら「パチンコ屋についてはどうでしょうか?やはり節電のための営業自粛は必要でしょうか?」という質問が来ました。やっぱり来たかという感じ。自分も(石原暴言のもうひとつである)こっちについてはなるべくなら触れずにいたかったからなのだが。

自分は出された数字を見てそれを元に判断したり自分の意見を言ったりしているだけだが、これ(パチンコ屋の営業自粛)も単純に電力の問題だけだとしたら別に東京23区のパチンコ店だけが自粛をする必要なんかないんじゃないのかなと思っていたりもする。そこは数字だけ見る分には微妙なところだ。

東京(23区)には確かにパチンコ店それに類するようなホールは多い。でも単純に人口で比較すると、東京よりもむしろ仙台、仙台近郊のほうが多いということになるのでは。

3.11以後、仙台市の中心部では営業自体を取りやめたパチンコ店、ホールが多い。

自分はパチンコもパチスロもしない。(たまに映画の時間調整のためにゲームセンターで時間潰しをすることはある)そういう人間はどうしてもこの問題については「自粛しろ」と主張しがちなところがある。それとは別に、いろいろな背景、たとえば北朝鮮との関係からパチンコそのものを日本から廃絶しろと主張する人もいたりするわけだ。

それと自分の意見はまったく別のものである。念のために前置きしておく。やはり仙台でも東京でも人口の密集した地区でのパチンコ店の営業は禁止するべきだと思う。理由は危険だからだ。

そもそも消防法とかに照らし合わせて考えてみても、ほとんどの人口密集するような(駅前であるとかの)場所にあるパチンコ店は営業面積に対しての収容人数が多すぎて非常に危険な状態になっているところがとても多い。

3月11日、東京もまたこの大地震で相当に大きな揺れを記録している。震度5強を記録したところもある。中央区日本橋箱崎にいる親戚の家の人も「まるで船にでも乗っているような揺れだった」と言っていた。

中目黒(のタワーマンション)に住む友人も「部屋の中のものが右に左にいったりきたりして『これは夢だろう』と思った」とか。

同じく東京の友人のひとりはそのときパチンコ店にいたという。地震の大きな揺れが始まると店の中は停電で真っ暗になり、積み上げてあった箱がひっくりかえってパチンコ玉が床に流れ出し、それに足を取られて転倒してケガをした人が何人も出たというのだ。パチンコ(ホール)はどこもかもそんな状態だったという。中にはこぼれた玉の所有を巡って客同士の争い事になっていたところもあったらしい。ちなみにその友人がいたのは新宿のパチンコ店の二階だったそうだ。地下にあるパチンコ店では客が一斉に出口に殺到したためにかなり危険な事態になったところもあったといっていた。

そういうはなしを聞くと、仙台もだし、東京23区も、関東、東日本のどこででも、駅前で営業しているような地下にあったり、狭い店内にぎっしりと客が入るようなパチンコ店は、営業を自粛するとかじゃなくて、この際、営業禁止にしたほうがいいのではないかと自分は思うのだ。今回は幸いに火事による死者はほとんど出なかった。しかし次に来る大きな地震でこのような危険な店で火事による死者が出ないという保障はどこにもないのだ。

でなければ風営法と消防法に手を入れて、パチンコ台の台数を現行の半分くらいに減らさせて客の安全が確保できるようにさせるとかしないと。

いやこれはパチンコ店だけのはなしではないな。ゲーセンもそうだし映画館だってそうだ。これはもう電力の問題ではないと思う。電器販売店も、ネットカフェも、もちろん書店もビデオレンタル店も、ドンキホーテのようなディスカウントショップも、もしなにかあったときに客の安全が確保できないというところはこの際営業を自粛するとかではなくて一旦は営業は停止し、徹底的な安全策というものを施して営業が出来るところだけが営業をすべきではないのか。自分はそう考えている。



追記

たとえばこの記事
なんかを出してきて「あなたの結論とは真逆なんだが」と書いてきてくれた人がいた。
いやしかし記事をよく読んでもらえればわかることだが自分が上で書いたこととこの記事の内容は「真逆」でもないし「矛盾」もしていない。

自分が有効であると言っているのは、あくまでも「東京(23区)の真夏の昼間の電力消費量を下げるためには」という限定条件下でのはなしである。だから自分も「全廃はナンセンス」と書いているのだが。
勘違いしないでね。自分は何も石原都知事のこのラジカルな提言に賛同をしているのではないんだ。

また、メーカーから見た場合の「自販機からの売り上げ、利潤についての説明」も、特に大きな矛盾はないと思うのだが。自分が「利益は薄い」「むしろ赤字なんでは」と書いているのはこういう四・五社が何台もの自販機で競合しているような場所についてであって、日経で書いているのは、グロス(総量)としての自販機の売り上げ、利潤についてだ。問題の本質が全然別物でしょう。

自分がここで書いているのは、あくまでも「東京(23区)夏場の電力消費量」というミクロな視点からである。夏真っ盛りの真昼間の電力使用量が限界を越えないために「自販機稼動の電力の総量」をゼロにしたらほかのこと、たとえば輪番停電は必要なくなるということ。
http://www.nikkei.com/biz/product/article/g=96958A9C93819499E0E0E2E19F8DE0E7E2E6E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;p=9694E3E0E2E0E0E2E3E2E6E0E7E0

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