2009年1月14日水曜日

テレビ朝日の傲慢さについて 「ブログは捏造されてもいいのか」

実は自分はこの番組を直に見ていた。知り合いから電話がかかってきて「今テレ朝でやっている番組、ちょっとヘンじゃないのか?」と言われてみていたのだ。いわれるまでもなくその「おかしさ」というものはすぐにわかった。それは番組で使われている「ブログ」についての説明がすっぱりと切られていて、まるで無断借用をしているかのような印象もあったし、そもそもこのような引用が無断で認められるというのであれば、それはテレビの番組が同じようにして無断で引用されても文句は言えなくなるということだから、テレビにとってはこのように無断借用はものすごくリスキーなことになる。

しかし果してテレビがそのようなことをするとは思えない。残る可能性は、そう、テレビがこの番組のためにブログをわざわざ作ったということだろう。

ならばそれはなんの問題にもなりはしないのである、普通に考えればだ。

しかし、それではこの番組のコンセプトがそもそも大きな嘘ということになる。実在しているブログやらHPに書かれている「嘘」を正すというのがこの番組の主旨だからだ。

しかしやその真相というのも呆れる。

というかその言い分自体がひどくあいまいで、それもまた信じるに足りうるものでは決してあるまい。

もしこの「依頼したが断わられた」というのが本当だったら、おそらくは、その断わったブログ主催者が名乗り出てきても不思議はないのに、未だそのような証言が出てこないというのも腑に落ちないことだからだ。

というか、そもそもこの番組は「ネットには嘘が多いので注意しましょう」というような、かなり底意地の悪さで作られている番組である。

しかし、この番組で取り上げられていたような「常識のウソ」を広めたのは実はネットではなくて、その何十年も前からメディアの帝王として君臨していたテレビ自身なのではなかったのだろうか。

だとすると、この番組で取り上げていた「ウソ」というものにはさらにもうひとつのウソというものが加わっただけ、ということもいえるのではないだろうか。

つまり、「テレビはウソをつかない」というウソである。

テレビはもうすでに死んだメディアなのかもしれない。