2011年8月13日土曜日

ニシダ式


相当に前のことだ(つまり、二年以上も前ということになる)知り合いから「自民党の西田昌司っていう参院議員がいるんだが、(この人の)国会の質疑は面白いぞ」というようなことを聞いていたので、それから自分はこの西田議員の国会での質疑には注目はしていた。

もう説明は無用かと思うが、西田昌司議員の(自民が下野してからの)活躍ぶりは目を瞠るものがある。主だった「戦績」を挙げただけでも、

・岡崎トミ子(当時国家公安委員長)を罷免寸前まで追い込む(結局、岡崎は改造内閣から外れた)
・外国人献金問題で前原誠司外務大臣を辞任に追いやる
・国会議事堂におけるファッション雑誌の写真撮影に関する証言の不一致から始まった一連の議論ののち、斉藤蓮舫議員(行政刷新担当大臣)の罷免が正当であるとの予算委員会の見解を得た。

と、三人の大臣に対して大きな政治家としてのダメージを与えている。

最近の西田議員の国会での質疑は下の動画群で確認されるのがいいだろう。

印象でいうと、西田議員はまるで子供でも扱うかのように菅直人に対して「外国人献金問題」で菅がやったことの何が良くないのかを説明している。

菅直人は、西田議員を前にして、ただオロオロして答弁にならない答弁を繰り返すのみになっている。

極めつけは昨日8月11日の参議院予算委員会での菅首相と西田議員との質疑。

自分はこの時間たまたま仙台市内中心部にある某家電店で仕事仲間何人かとともに大型テレビでこの質疑応答を見ていたのだが、菅首相が「どうして?」とオフマイクで呟いた瞬間に、同行の事務職の女性が「キャハハ」という感じの大声で笑い出したのだ。そしてその笑い声に釣られるようにして同行の皆が「菅ついに狂ったか!」とか「無知にもほどがあるね」などと呟く。

理由は、まあ聞くまでもないよな。

帳簿上、赤字になった状態で、他党・他団体に対しての現金での献金行為が出来るわけがないからだ。もしそれをやれるとしたら、それはどこからかの借入金か何かがあったということだ。しかし、提出された(菅直人の政治資金団体からの)報告書にはそんな借入の説明はまったくない。

じゃどうしてこんなことが起きたのか。

表ざたに出来ない現金の類を菅直人が持っていたのか、あるいはこの提出された収支決算書自体がデタラメだったということにしかならないだろう。

菅直人はそれに気がつかずに苦し紛れの反論のつもりなのか西田議員に向かって(オフマイクで)「どうして」と呟いてそれがマイクに拾われて恥を掻くことになってしまったのだ。

自分もこのシーンを見てて乾いた笑いしか出なかった。

いや、もしかして自分もこの西田昌司議員の追及というものに対して賞賛を送らなければならないのだろう。立場として。

しかし、自分がそんな気になれないのは、その最初に自分に西田議員の国会の質疑の面白さを教えてくれた知り合いが「西田議員の問題追及の方法論って、あんたがブログなんかででやってるオカルト追及の方法とおんなじ感じがするね…」と余計なひと言を付け加えたからだ。

確かに言われるとおりで、私がこのブログでジュセリーノの予言のインチキやまやかしといったものを検証する方法論と、西田議員が国会の場で与党民主党閣僚相手に欺瞞の追求をする方法論に相似する点はあるのかもしれない。

しかし、全体として見た場合には「違うだろう」と自分は思う。自分としては。あくまでも「自分としては」だが。

困るのは、このやりとりがあった後で菅直人ののらりくらり答弁を見ていると、どうしても菅直人と、たとえばオカルトテレビ番組でボケたことばかり口走る韮澤潤一郎とが被ってみえてしまうことだ。
2011.08.12


2010年10月14日 西田議員の参院予算委での質疑 
岡崎トミ子議員が韓国で行われた日本国国会議員としての品位に欠けた反日デモに「招待」を受けて参加したことに対する罷免要求(後半部分)

2011年3月4日 西田議員の質問部分
前原誠司(当時)外務大臣が在日外国人と知りながら献金を受けていたことに対する質疑(この翌日に前原大臣は辞任する)

6月3日の西田参議の質疑(予算委員会)
菅直人(今も)総理が外国人からの献金を受けていた事実に関する質疑(4動画)





上の6月3日の質疑の完全版(50分)


かなり整理された6月3日の西田参議質疑部分のダイジェスト版

7月25日 財政金融委員会西田昌司参議の質問

8月11日参院予算委
菅直人首相の政治資金団体から提出された決算報告書の支出収入を時系列に並べ替えると、ある時期収支がマイナスになることを指摘。しかし報告書のどこにも借入や一時立替を示す記入はなし。つまりこの報告書のどこかに大きなデタラメがあるのか、あるいは表ざたに出来ない裏金というものが存在してそれを動かしたとしか考えられない。笑っちゃうのは「マイナスにはなりっこない」とその指摘をした西田議員に「どうして」と反駁する菅直人の顔がはっきりと映っちゃったということか。いやこれは漢字が読めないとかカップヌードルの値段を知らないとかというレベルではない。念のために付け加えておくが菅直人、財務大臣経験者でもあるのだが。





2011年8月11日木曜日

管直人の週刊朝日インタビューがすごすぎる件

菅政権、菅直人に対する悪口が止まらない。


まあ自分もここでそれに答えるようなことをしているからなのだけれども。



まず、週刊朝日8/19号に掲載された菅直人の単独インタビューの内容をめぐってのもの。



これはインタビュー本文を読んでなければピンとこないだろう。説明が必要になると思う。



菅直人は原発の再稼動条件を巡る野党との攻防について「(自身が言い出した)原発再稼動前のストレステストは、やらないほうがいいのか、違うだろう。それなのに(野党からは)思いつきだとか、本質的な議論そっちのけで手続き論に終始するような矮小化した方向に議論がすりかえられている」と野党やマスコミを批判している。



読んでて自分は一瞬「えっ?」となった。だって逆じゃないのか。(この個所だけでなく原発全体についての議論の)本質をすっとぱして「手続き」に対して異様なまでのこだわりを見せているのはほかならぬ菅自身だからだ。



(自民に代表される)野党やマスコミが疑心を抱くのは、再稼動の条件として突然「ストレステスト」の実施を持ち出してきたり議論をより複雑化させた菅の言動のほうだ。



単純な話で、誰もストレステスト(それが欧米で行われている一般的なものであっても日本独自のものであっても)を否定するようなことは言っていない。



(現在停止中の)原発を再稼動させるのかさせないのかの答えを求められて、突然ストレステストの実地が条件だと言い出す菅のほうが本質の議論をすり替え、首相としての明快な態度表明の答弁から逃げたのだと批判されても菅は二の句をつけないだろう。



これだけではない。この朝日のインタビューはこのような菅の「カン違い問答」が満載なのである。



むしろ自分が不思議に感じたのは、なんで菅直人がこの時期によりによって「週刊朝日」の単独インタビューなんかを受けたのかのほうだ。



ある人は「もしかして、これは(週刊朝日の発売日が本来ならば)菅の辞任の時期と被ることが予想されていたからではないか」と推理を述べている。



もしかしてそういうことはあったのかもしれないと自分も思う。根拠はないのだけれども。なんとなくのカンである。



滅多にこんなことは言わないのだが、この週刊朝日の菅直人単独インタビューはお勧めである。



繰り返し読んでみると、「菅直人という人間の本質」が浮き彫りになってくるからだ。



もっとも、たいした本質は持っていないというのが菅本人の本質なのだということがアワレなのだが。



まあだから「空きカン」っていう陰口を叩かれるんだろうけれど。

でもこれ笑い事じゃないよな。



2011.08.11