2011年4月13日水曜日

日々是発見


「からだの具合はいかがでしょう?」というメールがあったりしてご心配をお掛けしている。申し訳ない。こっちでもちゃんと書いておくべきだったか。大きなケガこそないが、大震災の3月11日当日からいろいろとハードなことばかりやっているので細かなケガの絶えない日々が続いている。

日々の食生活について「まともなもの食べているのか?」みたいな御心配もだいぶあった。いや申し訳ない。最初の二週間ぐらいについていうのならばそれこそ缶詰とかレトルトばかりだったが今ではそうでもない。

停電中でも「冷蔵庫」はあったので肉も野菜も備蓄はそれなりにあったことはあった。ただ、集まった人間の都合で料理らしいものを一切作らなかったというだけで。冷蔵庫といってもところどころに残っている根雪をかき集めて大きなビニール袋に詰めて容器に入れて冷蔵庫の上の段に入れておいただけのものだ。でもそれだけでも雪を追加して停電が回復した7日目くらいまでは充分に中のものはもっていた。

あれは最初の5日目くらいだったか。仕事用のアパートに戻って後片付けをしていたときに冷凍していた肉類の期限がそろそろヤバイということで「この際まとめて処分しよう」とアパートの駐車場で焼きソバとかバーベキューをやっていたら、同じアパートの住人の人やおそらく近所の人たちが次々と「これもお願いします」と自分の家の冷蔵庫にあった肉や野菜を持ち寄ってきたことがあった。普段はあまり繋がりのない人間同士でも、このような非常時にはこうやって集まったり同じものを食べたり会話したり笑ったりもする。それが体験だけでも、わかっただけでも大きな収穫だった。

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