2006年1月17日火曜日

事件の現場から~新生児誘拐事件報道で感じた違和感

今回の仙台で起きた新生児誘拐事件については考えることが多かった。

テレビの画面に次々と映し出される、事件に関係する「場所」を眺めながら感じたのは「違和感」であった。意図的に歪めたカメラアングルとBGM・効果音が「事件の現場」を演出していたからだ。
しかし、東京にいたころはテレビでニュースで自分がよく見知った場所が「事件の現場」として取り上げられていたりするのは普通によくあることで、その本来感じるべき違和感が麻痺していたのかもしれない。

仙台に移り住んで1年と少し。忘れかけてた違和感が蘇えったわけだ。~ オフコースの「眠れない夜」みたいだけど。

よく「劇場型犯罪」という言葉が使われるが、実はその責任と原因のほとんどはマスコミ報道にあるのだと思っている。唐沢悟ばりに揺れ動く映像と、過剰なまでの効果音・BGMは何のために必要なのだろう。そもそも、「報道」とは事実をそのまま伝えることではないのか。報道映像に意図的に何かを付け加えるのは「ヤラセ」である。現場にないものをさもあるかのようにみせかけているのだからな。

もうひとつ言わせてもらう。これはTBSの得意技のひとつだが、スポーツニュースでの実況風アナウンス、あれもやめてもらいたい。アフレコなのになぜわざわざ早口でまくし立てるアナウンスが必要なのだろう。そんなんで「臨場感」が演出できるとでも思っているのか?それとも「この試合、ウチの局で中継してたんですよ」と思わせたいのかい?
自分にはただの馬鹿にしかみえない(聞こえない)のだが。
日曜の朝、そんな「実況風アナウンス」を聞くたびに自分は番組に『喝!』を入れてる。
(了)

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