2011年5月19日木曜日

すべての世界に笑いはある。もちろん国会にも首相官邸にも

無茶苦茶なことを言ったり書いたりして結局自分の首を絞めるような愚か者は何も例の民主党所属の梶川広島県議だけではない。

このくらい酷いのは同じ民主党内にいくらでもゴロゴロしている。その中でも一二番を争うのは、やはり党代表であり首相でもある菅直人と前代表にしてやはり前総理の鳩山由紀夫になるのだろうか。笑って済ませられるものとそうでないものがある。

たとえば、先日国会の場でも取り上げられた小野寺五典議員の質問の中の最後
「(これだけ大きな災害があったならば)昔なら元号を変えるところだが今なら政権交代が必要だ」と述べたという発言主に関する質疑応答。


2004-10-23KAN

これなんか(質問した小野寺議員に対しても全方角的にも)悪いこととは感じるのだが、自分にはただのギャグにしか思えないのだ。たとえていうと、誰かを落とすために作った落とし穴に自分が嵌った人間を見たときに漏れ出るような冷笑の類である。

いや、本当ならばこれが国会の場だというのであれば「実はこれは菅首相、あなたが言ったことなんですよ」で(ギャグの)オチにされたのでは(国民のひとりとして)たまったもんじゃない。

本来ならば、ここから本当の意味での質疑応答が始まらなければ「国会の質疑応答」としてはおかしい。

というのも、この前後(2004年当時)菅直人の発言を並べてみればよくわかるのだが、菅直人が繰り返し述べているのは「政権交代」である。

要するに、当時菅直人は政権交代に結びつけられるものならば、なんでもかんでも、それこそ天災であろうが自民連合政権内の不始末であろうが何か起きるたびに「政権交代」を叫んでいたのである。

今自分が本当に知りたいのは菅自身は当時のこの発言を今でも正しいと思っているのか、それとも「軽はずみだった」あるいは「ある種の軽口として書いてしまった」と認識しているのか。そしてそれを反省しているのかである。

菅がそれをどう思っているのかについて彼自身の口からはっきり聞かないことには、この男が果たして首相としてこのまま職務につくべき人間なのかどうなのかの判断はつかない。

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