2007年1月26日金曜日

週刊文春による「江原啓之」批判

「江原啓之の虚構」を疑問視する週刊文春の記事
http://www.excite.co.jp/News/society/20070125201500/JCast_5135.html

「週刊文春」の07年2月1日号には「テレビの中の『わるいやつら』」という特集で
江原さんが4ページにも渡って紹介されている。
そこには「7つの疑問」が掲載されていて、その一つが「前世や守護霊はどうして
中世の賢者や貴族ばかりなのか」という疑問だ。

テレビ朝日系で放送されている「オーラの泉」に出演する芸能人への霊視では公家、武士、巫女、貴族、修道士、思想家などの「職種」が多出している。
地理的には日本、英、仏、伊に偏りアジアやアフリカは滅多に出ない。それが一覧表にされている。地球上には民族も、職種もたくさんあるのに、なぜなのか、まともに考えれば「摩訶不思議」というしかない。
ただ、お笑いタレントの「劇団ひとり」の守護霊は西洋の文学者と「別の星の人」。つまり宇宙人だというのだ。 また、「賢者や貴族」ではない場合もあって、「中村橋之助は歌舞伎役者、千代大海は力士、細川たかしは民謡歌手と、まるで取って付けたような見事なハマりっぷりだ」と同誌では皮肉っている。(J-CASTニュースより抜粋)


いまさらながらだが、こうして江原啓之に対する疑問であるとか批判が集中してしまうというのは、それだけ今まで無自覚なままこの番組をたれ流していたテレビ局そのものに対する批判もあるが、「納豆ダイエット」の次を探してしたネットに巣食う口さがない連中のターゲットになってしまったという側面もあるのであろう。

自分の場合、一年前にこの番組(の特番)をはじめて見てすぐにそのうさんくささに反応して(オカルト・バスターズの血が騒ぐ、という奴だ。)番組批判のようなものをここに記事にして書いた。

文春の記事内にあった批判のうち、最大のものともいえる「前世」の信憑性についてはほとんど同じことを書いている。自慢しているのではない。「誰でもが思いつく、あたりまえのことだ」と強調しているだけである。


さて、世の中にはかわいそうというか、いまだにこういうオカルトに対して夢だとか希望を託しているような人たちが多くいる。

「霊能力者にはたしかにニセモノが多いけれど、江原さんは本物」そういって憚らない、いわゆる「波動信者」がいるということだ。

彼らからすれば「輪廻転生」は絶対にゆずれない教義というか根本思想である。というかそれがないと言っていることが成立しなくなる可能性が高いのでこういうことに必死になるのだ。

自分が情けなくなるのはむしろ彼ら「波動信者」の脆弱な感受性のほうだ。論理的にぶっこわれた連中だということは今更どうこう言ってみてもしかたがない。

あのオッサンの言っていることが見抜けないでて「本物の霊能力者」だと感じてしまうくらい彼らの感性そのものがどうかしてしまっているのだ。

むしろ見逃せないのはその点のほうだと思う。いうまでもなく、「波動思想」にはカルトとしての側面が強いのだという自説を証明しているようなものだからだ。

波動の皆さん、まずはあなたの身近にいる「江原啓之は本物」と言っていた同士を疑うところから始めてはいかがでしょうかね?決して無駄ということにはならないはずなんだが。