2011年8月11日木曜日

管直人の週刊朝日インタビューがすごすぎる件

菅政権、菅直人に対する悪口が止まらない。


まあ自分もここでそれに答えるようなことをしているからなのだけれども。



まず、週刊朝日8/19号に掲載された菅直人の単独インタビューの内容をめぐってのもの。



これはインタビュー本文を読んでなければピンとこないだろう。説明が必要になると思う。



菅直人は原発の再稼動条件を巡る野党との攻防について「(自身が言い出した)原発再稼動前のストレステストは、やらないほうがいいのか、違うだろう。それなのに(野党からは)思いつきだとか、本質的な議論そっちのけで手続き論に終始するような矮小化した方向に議論がすりかえられている」と野党やマスコミを批判している。



読んでて自分は一瞬「えっ?」となった。だって逆じゃないのか。(この個所だけでなく原発全体についての議論の)本質をすっとぱして「手続き」に対して異様なまでのこだわりを見せているのはほかならぬ菅自身だからだ。



(自民に代表される)野党やマスコミが疑心を抱くのは、再稼動の条件として突然「ストレステスト」の実施を持ち出してきたり議論をより複雑化させた菅の言動のほうだ。



単純な話で、誰もストレステスト(それが欧米で行われている一般的なものであっても日本独自のものであっても)を否定するようなことは言っていない。



(現在停止中の)原発を再稼動させるのかさせないのかの答えを求められて、突然ストレステストの実地が条件だと言い出す菅のほうが本質の議論をすり替え、首相としての明快な態度表明の答弁から逃げたのだと批判されても菅は二の句をつけないだろう。



これだけではない。この朝日のインタビューはこのような菅の「カン違い問答」が満載なのである。



むしろ自分が不思議に感じたのは、なんで菅直人がこの時期によりによって「週刊朝日」の単独インタビューなんかを受けたのかのほうだ。



ある人は「もしかして、これは(週刊朝日の発売日が本来ならば)菅の辞任の時期と被ることが予想されていたからではないか」と推理を述べている。



もしかしてそういうことはあったのかもしれないと自分も思う。根拠はないのだけれども。なんとなくのカンである。



滅多にこんなことは言わないのだが、この週刊朝日の菅直人単独インタビューはお勧めである。



繰り返し読んでみると、「菅直人という人間の本質」が浮き彫りになってくるからだ。



もっとも、たいした本質は持っていないというのが菅本人の本質なのだということがアワレなのだが。



まあだから「空きカン」っていう陰口を叩かれるんだろうけれど。

でもこれ笑い事じゃないよな。



2011.08.11

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