2010年9月8日水曜日

「心霊写真」の真実 2

つづきである。

いいかげん止めにしたいところだが、読者の方はそれを許してくれないようだ。残酷だのう。(残酷という意味はあとで書く)

「バンチョ(bancho)」さんという方から「不可思議探偵団」という番組で出た「生首写真」のキャプチャー画像が送られてきた。

19374-10



番組ではこの写真が大写しになったとたんに(SEなのかしれないが)「キャー!」という悲鳴が沸き起こったそうだ。

まあちょい見だけなら「合格点」をつけてもいいかもしれない。この手のオカルト番組で出てくる「心霊写真」としてということだが。70点くらいか。


はじめに断らなければならないことがある。それはこの写真は地上派デジタル放送をキャプチャーした画像であるからこの画像自体はすでに「デジタル化したデータ」であるということだ。この写真(あるいは動画)が撮影された時にアナログの撮影装置が使われたのかデジタル撮影されたものなのかはこの画像だけではわからない。

しかしこの写真、よくみるといくつものおかしなところが見出せる。

そのひとつは縦横比が正確ではないということが挙げられる。
横が少し縮めてある可能性があるのだ。

なんでそんなことをするのかはよくわからない。単なるミスの可能性もある。

かつての仕事仲間が指摘したこの「心霊写真」の問題点は、宙を飛ぶ女性の生首の下の部分が不自然なくらいに真っ直ぐに(つまり直線で)区切られていることだ。



19375-10


拡大してみるとよくわかる
19375-20

同色のレイヤー(小さな画像)を上から貼り付けたのが見て取れるのだ。

少なくともね、こんな加工(がバレバレの)写真を提示しておいて「これは心霊写真です」などという神経はどうかしていると言えるだろう。

自分が指摘したいのはまずそのことなのだ。
視聴者なめるのもいい加減にしろよ。
2010.09.06
(つづく)

0 件のコメント: