NHKのテレビ番組「ためしてガッテン!」で取り上げた「ムペンバ効果」について、物理学の専門家早稲田大学大槻教授が「ありえないこと」と番組を放送したNHKに抗議。
大槻教授のブログ
http://ohtsuki-yoshihiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/72_2893.html
ムペンバ効果について
http://ja.wikipedia.org/wiki/ãƒ
まあこれについては「水に優しい言葉をかけると美しい結晶になる」という「水からのメッセージ」(波動研究社刊)ようなオカルトとは別にしてわけて考えた方がいいと思っている。
一番重要なことは、この現象が何故か本当に起きているいることが何人もの実験者・科学者によって証明されていることだと思う。
つまり「現象」としては起きていることだけは間違いがなさそうなのだ。
ただしこれを物理学的に説明しようというのはそもそもの間違いなのではないかという懸念もされている。
冷凍庫(製氷庫)というのは物理の実験の結果と並べて較べられるような条件とはいわくいいがたいものがあるからだ。
たとえば「冷凍庫」あるいは「製氷庫」というものは「熱」の移動ということでいうのであればいわゆる「閉鎖系」ではない。常に外側からガンガンと零下何度にも下げるための冷気が送りつづけられている状態になっている。
「零下何度に保った閉所に置いておくと」というような条件ではけっしてないからだ。
どうもそこがこのムペンバ効果のキーというかポイントのような気がするのである。
たとえば、零下10度に保つように設定された冷凍庫の中に100度のお湯を入れた容器をいれれば、冷凍庫は突然上がり始めた庫内の温度に対して、それを保とう(下げよう)としてかなり強い冷却化が起きるはずだ。いわゆるオーバードライブがかかるのである。これによって急激に冷凍に向けて、実測よりもかなり速い速度での冷凍化という現象というのはありうるような気がする。
たとえばふつうの水とお湯を同一庫内に並べて置いたとすれば、当然このふたつの容器の間でも対流という熱の循環が起きるわけだから「普通の水」のほうがある一定の時期(同じ熱量になるまで)は冷凍庫内では「損」をする。
思った以上に(ふたつの冷凍までの時間に)差が出ないということはありうることだろう。
いやしかし問題なのはそのことではなくてさ、大槻教授のいう通りでNHKのテレビ番組の方だよな。
少しでも早く氷を作るための方法としてこのムペンバ効果を利用した「お湯をそのまま冷凍庫に入れるむという遣り方」を視聴者に提示したとしたのならばそりゃやっはりイカンでしょう。
なによりも冷凍庫に対していいはずがないし、(教授のいうとおり)エネルギーの無駄使いを推奨していることにもなる。
この場合一番いいのは「(家族に)氷を買いにコンビニに行かせる」あるいは「御近所に助けを借りる」であり、でなければお客さんに「氷を切らして申し訳ございません」と詫びを入れて熱いほうじ茶などを差し上げることではないのか。
昔はそれが当たり前だったんだがな。
テレビのクイズ番組でこの「ムペンバ効果」が出る可能性が高いのでこの際はっきりと覚えておきましょう
ムペンバ効果 ムンベバ効果 ムベバン効果 ムバンペ効果 ペンバム効果 バンペム効果 ムベンパ効果
似てますけど全部不正解にされます。
「ムペンバ」効果が正解です。
アルファペット表記だと MPEMBA effect
人の名前です。
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